当ブログはJ-WAVEの「GROOVE LINE」内でピストン西沢氏にごく一瞬紹介されました。まぁ素敵。


by travelers-high
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伝説の蝶を求めて

昔話ブログというのも面白いかも。

小五か、小五の時だ。

小学校五年生の夏休み明け、課題であった自由研究を提出した。
それはかつて無い出来栄えの、いわば会心といえる程にクオリティの高い自由研究だった。正に宝石箱、美しい蝶の標本だった。
夏の初めに岐阜市内の博物館が行うセミナーで標本の作り方を学び、虫取り用のタモを握り締めた私は、家の周囲から手当たり次第に蝶の捕獲を開始した。
伝説の蝶を求めて、遠く息吹山まで足を伸ばした。

映画に出てくる富豪の外人は時折動物の首を部屋に飾るが、狩った獲物を陳列すると言う意味では、同じ感覚が日本人小学生の自由研究には秘められていた。
虫取りはまさにハンティング、俺は狩人の血が騒いだ。蝶と名がつけばネクタイも容赦しなかった。ネクタイを捕まえて息の根を止めた。

それまで夏休みの課題に高いモチベーションを感じなかった為、当然周囲の評価もおおむね低かったのだが、私はその評価の低さにすら興味を持たなかった。
しかしその年のそれは努力の甲斐あって、おこがましくも「作品」と呼んでもいいような完成度の蝶の標本が出来上がったのである。

その後の三者面談で担任は、
「まさかAZU君があんなものを作れるとは思いませんでした。」
と母に言った。
誉めてるようで全然誉めてない。
今でもいまいましい。

それだけの話。何となく記憶の断片を文字におこしてみました。
今じゃ虫なんかあえて触りたいとは思いません。

以上。
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by travelers-high | 2008-01-08 21:47 | 幻想絵巻