当ブログはJ-WAVEの「GROOVE LINE」内でピストン西沢氏にごく一瞬紹介されました。まぁ素敵。


by travelers-high
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カテゴリ:火達磨旅日記( 22 )

デカい(4)

夢の中の俺はどうやら日本にいるようだった。

幾人かの懐かしい顔を見た気がした。
俺を送り出すために徹夜で飲んで号泣してくれた顔。
とんでもない大嘘をついたのに、それでも友人でいてくれた顔。
困った時に、よりによって俺に相談した顔。
顔って、おもしれえなあ。

急に視界に朝顔が咲いた。夏なのか、今は。くるくると朝顔が扇風機のように回りだしたので、あんまり驚いたら、

目が覚めた。

外はもう暗くなっている、窓からじじいのちんぽこのようなしとしとと情けないショボくれた雨音が聞こえた。ここは、日本の夏ではなくインドの雨季だった。もう私のアジア周遊は四ヶ月になろうとしていたが、なるほど確かに色んな雑念が消えている。
そばが食べた~い。とか、すしが食べた~い。とか、そういうふうに思考が単純になっている。つまり、いろんなことがどうでもよくなっていた。
今回の旅は個人的な祭りなのだと思う、期間も規模も大きな祭りだ。誕生日も正月もアジア大陸で迎えた。祭りが長いと当然疲れる、楽しすぎてヘトヘトだった、私は実は心の中では笑い転げて腹筋がぴくぴくと痙攣して、それでも笑いが止まらない苦しみを抱えていた。
旅が、面白かった。
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by travelers-high | 2007-07-18 22:45 | 火達磨旅日記

デカい(3)

ドミトリーとは大部屋のこと、つまりとても安い代わりにプライベートの幅が著しく減少する部屋の種類です、旅行者は「ドミ」などと略して言ったりしますが、別に呼び方なんぞに大した意味はありません。アジアの安宿中の安部屋は人種国籍性別の混沌、極彩色の国際交流が醍醐味です。
しかしながら「ホテル・マリア」のドミトリーはかなり日本人の比率が高い、ドミトリーに限って言えばその時は日本人宿化しているような状況でした。

長い時間が経ったホテルの部屋というものは、その部屋独特の匂いを持つようになる。「マリア」のドミトリーに漂っていたのは生活感だった。一歩部屋に足を踏み入れるとそこには、目的も国籍も違う人間達が入れ替わり積み重ねていった旅の疲れが、窓から入る雨季のインド特有の湿度を含んだ風に気体となって混入し私の体にまとわりつくかのようだった。
入所するような気分で自分に割り当てられたベットまで体を引きずっていくと、バックパックを足元に投げ出してベッドに倒れこむ。疲れた、ほとほと左様に疲れた。未明からの鉄道での移動、インドの鉄道である、落ち着いて寝られる程快適な移動ではない。早朝にこの街のセントラル・ステーションに到着すると、即座に怒涛の人波に翻弄され、ほうほうの体で駅を抜け出すと次はバス移動、外人には極力分かり辛く作られた路線図の前で頭を抱え、乗ればやはりすし詰め。移動しなければ旅は成立しないが、移動そのものはとても過酷である。勘でバスを降りるとカッタの安宿街であるサダル・ストリートに行く為に徒歩での移動、もう気分はお遍路だ、人の良さそうなインド人数人に声をかけて道を聞くも、あっちだこっちだと釈然としない返答が帰ってくる、宇宙に迷い込んだような心細さだ。
そんなこんなでやっと昼過ぎにたどり着いたのがサダル・ストリートの「ホテル・マリア」。でー、疲れた。後は泥のように眠るだけ、私は麻酔を打たれたかのようにズブズブと睡眠にメリこんでいくのだった。
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by travelers-high | 2007-07-14 22:04 | 火達磨旅日記

デカい(2)

街の様な発電所、というものも気にはなりますね。
昨日の続き、カルカッタの話です。

アジアのデカい街にはたいがい、
旅に金をケチる旅行者が集まる地区があります。
安宿街と日本語では言いますかね。

カルカッタの安宿街は、
規模と価格でバックパッカーの間では有名です。
野草を乾燥させてそれをいぶした煙を肺に流し込むことに、
とても寛容な宿なども存在し大人気です。

私は滞在期間中、ふたつの宿に泊まりました。
ひとつは「ホテル・マリア」、
もうひとつは「パラゴン」。

どちらも素敵な宿屋でした。
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by travelers-high | 2007-07-13 21:51 | 火達磨旅日記

デカい

今日は体が軽かったなぁ。

というわけでカルカッタのお話を少し。
インドの東の果て、バングラディシュとの国境に近い街です。

カルカッタはコルカタと発音するのがより現語に近いそうですね、
旅行者はまず、そのどちらで呼ぶのかに迷わされます。
手持ちのガイドブックにどちらで記載されているかで、
判断するのが正しい選択だといえます。
そういった気を旅行者に使わせるという意味では、
少し敷居の高い街、と呼んでもいいか知れません。

私はカルカッタ派に属しましたが、
自分がこの街に居た時は、
天気に恵まれた日というものがありませんでした。

来る日も来る日も、
水をスプーンで飲むような、
情けない雨が降りました。

しかしデカい街です、
火の出るような雑踏が踊り出すような、
エネルギーにみちみちている東の都です。
発電所のような街でした。
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by travelers-high | 2007-07-12 22:26 | 火達磨旅日記

心地よい

シタールのCDが欲しい。
シャラララ~ンと心地よい響きを聴かせて欲しい。
あう、インドいきてえ。

いんど、いんど、いんど。

インドだったら何年かいれるかもな~。
ノンビリしてきたいなぁ。
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by travelers-high | 2007-05-26 23:02 | 火達磨旅日記

リアル石蕗仙人

前回の記事のコメントで「ミック」さんからご質問があったので調べてみました。

・「つわぶき」
キク科 [石蕗]

日本原産で、海辺近くに自生する。
光沢(つや)のあるフキという意味から、ツワブキの名がある。
ツワブキは古来庭にも植えられ、秋の終わりに、菊に似た一重咲きの黄色い花をつける。

ゴマ和え、白和え、油味噌煮、きゃらぶきなどにする。花とつぼみは、天プラ、酢味噌和え、からし和えなどにする。

(コメント)
「花とつぼみ」というフレーズがとてもいいですね。鷹の爪でピリ辛にした煮物がうまかったです。

・「サドゥー」
リアル仙人 [苦行僧]

ヒンドゥー教の流浪する聖人。インド、ネパールなどのヒンドゥー教地域に存在。苦行しながら聖地を巡回するための旅を続ける出家者。

観光客を標的にあの手この手で金銭等をセビる嫌サドゥーも多数存在する。

(コメント)
布施は自発と強制の境界が本人次第ですからね、難しいんですが・・・、望まない布施を要求されたりするみたいです。調べてみたけど実際、釈然としない説明が多かったですね、日本には基本的にいない方々なんで日本語では説明不能なのかもしれないです。ま、我が国の「虚無僧」と似たようなものだと思います。私も彼の地で目の当たりにはしましたが、「よくわからない雰囲気を匂わせたギラギラした人達」という印象でした。
見た目とかは滅茶苦茶です。
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by travelers-high | 2007-05-01 22:28 | 火達磨旅日記

東海岸(3)

睡眠は甘い。「昨日」と「今日」の境界線に挟まれた眠るという緩衝帯はその気絶という特殊性で人生の歯車を回す。夢のような夢が視たいんだ。
延岡の先にある道の駅に車を滑り込ませた僕は広い駐車場の片隅でエンジンを止めた、そこがその日俺が寝る場所となる。深夜の道の駅は日付をまたいで移動する旅人の格好のねぐらとなっている、清潔なトイレがあり飲み物があり長時間の駐車が可能な道の駅はありがたい、周囲を見回すと僕(今回一人称は僕で統一)と同じ目的であると見受けられる車がいくつも駐車していた。あの車の中にはきっと気絶した人間がいるんだろうな~と思うと不気味な感じがするがだからと言ってどうということもない、寝てしまおう。僕は積んできた毛布に身をつつみ、水平に倒した後部座席で明日の試合に想いを馳せながら甘い夢の世界にダイブしていくのであった。
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by travelers-high | 2006-11-18 00:37 | 火達磨旅日記

東海岸(2)

今回旅のお供に選んだ音楽はCocco、今年およそ五年振りに活動を再開しニューアルバムをリリースした彼女は偶然にもオラと同い年、BSで放送された彼女の武道館ライブを偶然見たオラ(今回一人称はオラで統一)は全身の鳥肌という鳥肌が直立したのであります。
こいつぁカリスマだ、巫女系のカリスマだ。痛々しいほどに華奢な女の子が武道館という巨大な入れ物の中身を全て飲み込んでいく過程をつぶさに映像は捕らえていました、HYO-Iです、憑依、どうやらどエラいものが憑いたなと。歌うCoccoの姿は神々しささえ覚えるものであり、幽玄にして高貴、しかし良い意味で明快、すんげえライブ映像でした。
前置き長くなりましたが、そういった具合でCoccoのファンになっていた俺は合計四枚のアルバムをCD-Rに焼き愛車に積み込んで深夜の国道を北上したのであります。
宮崎市を越えて高鍋の辺りまでは知った道なので苦も無く到達しました、さて、その先はほぼ未知のゾーンに突入です。しかし、ま、なんという事も無いですな、深夜の国道は。道は広く車は少なくお巡りさんはどこにも居ません。Coccoのボリュームを上げアスファルトにタイヤを切り付けながら快適なドライブは続きます、宮崎県北部の中心都市である延岡に到着したのは丁度日付の変わった土曜日の午前零時頃でした。
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by travelers-high | 2006-11-13 21:06 | 火達磨旅日記

東海岸(1)

今年のJリーグも大詰めの第30節、優勝争いはヒートアップし火花散る激戦が各地で炸裂していますが、行ってきました、大分、グランパス対トリニータ戦。グランパスは残留の確定を、トリニータは少しでも上位に食い下がりたいというまさに意地と意地が激突する好カードとなり、私の観戦モチベーションは沸騰寸前まで盛り上がることこの上なく、脳内スタジアムでは熱狂する観客が雪崩を起こしていました。
しかし、観戦への道のりは険しいものです、九州の東海岸には高速道路が未整備の状態なので実際問題下道で行くしかないのですが、遠い、遠い遠い遠い、トゥーマッチ遠い。大分の九州石油ドームは我が街都城から片道で大体250kmの遥か彼方に存在します。愛車がワープ航法の可能なタイプであれば私は迷わず車をワープさせたでしょう、しかしながら流石に10年落ちた中古車にそれを求めるのは酷というものであります。キックオフは土曜日の午後三時、それまでに確実に現地に到着しなければならない、土地勘の無い場所へのロングドライブでしかも同行者無し、こういったわりと無謀な旅路にはあらゆるトラブルが襲い掛かってくるものであります、全ての事態に対処できる準備と計画が必要だと考えて、とにかく時間に余裕を持つ事が不可欠であると思い週末の渋滞を避けるために私は深夜の出発を選択するので御座居ました。
金曜日午後九時、私は愛車のディーゼルエンジンに火を入れました、長き旅路の幕が切って落とされたのであります。
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by travelers-high | 2006-11-12 23:26 | 火達磨旅日記

踊る嫁

俺のパソコンデスクにはヒンディー教の女神像が飾られている。信仰心とかそういうのではないのだが旅の思い出のひとつであるし、何しろ凄まじいビジュアルなので面白くて置きっ放しにしてあるのだ。女神様の名は「カーリー」、全身が漆黒でトップレス、生首で出来た実も蓋も無いネックレスをぶら下げ、複数本ある腕には見たことも無い形状の戦斧が握られ返り血がしたたっている。
彼女は最高神シヴァのお嫁さんであるパールバディーの化身らしいのだがどうにも怒り出すと手の付けられない獰猛さを発揮するらしい、伝説では鬼神との戦争で敵軍を完膚なきまでに皆殺しにした挙句、血に酔って戦勝の踊り始めたと、そしたらそれがあんまり激しいダンスだったから世界が壊れそうになっちゃったとかなんとか。旦那であり最高実力者でもあるはずのシヴァですら感極まっっちゃって踊り狂うカーリーは止めようもなく、仕方ないからシヴァがカーリーの足元に寝転がって身を呈して(つまり嫁様にミシミシと踏まれて)世界を破滅から救ったそうです。
なんでこんな話を書いてるか、ねこぢるの旦那が書いたインド本を図書館で借りたらまたインドに行きたくなってきたからです、長期の旅行じゃなくていいからコルカタやバラナシに一週間くらい遊びに行きたいなぁ、カトマンズでもいいな。しばしの楽しい空想旅行でした。(逃避)
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by travelers-high | 2006-10-16 21:08 | 火達磨旅日記