当ブログはJ-WAVEの「GROOVE LINE」内でピストン西沢氏にごく一瞬紹介されました。まぁ素敵。


by travelers-high
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梅、そして・・・

大した変化も無く梅の花が散り始めた、やはり遅かったか・・・。次のターゲットは梅の横にあるアジサイである、ご存知の通りアジサイは丁度梅雨の時期に鮮やかな花を咲かせるものだが花期は意外なほど長い、うまく咲かせれば長期にわたり目を楽しませてくれるものである、少なくとも梅や桜のように一瞬で散ることは無いのだ、まあ彼らのその散りっぷりもまた魅力であるのは確かなのだが。
現時点で新芽が出始めたアジサイ、これから根や枝が活発に活動を始めるのだが、このタイミングで与えるべき肥料は液状より固形である、土壌に撒かれた粒状の肥料は水分を吸収し微生物の分解を受けながらジワジワと土壌に浸透していく、細く長く樹に養分を提供していくのだ。これから一年間で最もエネルギーが必要とされる時期に突入するアジサイにとって、このまさにこの瞬間に行われる追肥は必要不可欠なのである。ここでの世話いかんによって数ヵ月後に咲かせる花が大きく変わるのは間違いないのだ、なのだよ、諸君。ゲラゲラゲラ。
というわけで、オール8と呼ばれる全ての栄養素が平均的に含まれる固形の肥料を株元にバラ撒いておいた、今やる世話はこれだけだ、園芸はわりと適当でよい、植物は生きることに手を抜かないから信用できる、大切なのはたまに気にかけてやる愛情と、時に偏執的にも映るこだわりだ。開花期には致死濃度寸前の液肥で大輪の花を咲かせる予定でいる。
北海で花を咲かせているタムラーさん、花ってなんだか楽しいよ。でも俺、物語なんか書けない、二月がもう終わる、短けえ夢だったよ、殿下。
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by travelers-high | 2006-02-27 21:26 | 園芸地獄

昼膳(梅)

MJ市は既に春めいた陽気だ、季節が加速したせいか近所の梅農園では梅の木が五分まで咲いた、白やピンクの可憐な花が俺の園芸本能を刺激する。うちの庭にも一本だけ梅の木が存在する、農園の管理された梅に比べるとやはり枝振りや花のつきは見劣りがするが、そりゃ当たり前だ、ほったらかしだもん、ちょっと悪いなと思ったので限界まで濃度を高めた液体肥料をジャブジャブ株元に撒いてやった。
液肥のいいところは即効性があるということだ、固形肥料は土壌に投入後、微生物に分解されてから肥料の効果が出るのに対し、液状の肥料は水に溶けた状態でそのまま根から吸収される為効果が早い、施肥したその日の内に吸収が始まる、そして当然濃度が濃ければ濃いほどよく効く、しかし濃すぎると根が焼けて逆効果となり最悪枯れてしまう、ここらへんのサジ加減がスリルであり園芸の醍醐味のひとつといえるのかもしれない。
今回はリン酸(P)成分の多い種類の液肥を使った、花つきを良くする為だ、しかし開花が始まってしまった状態で今さら花つき云々は遅い気がしないではないが、植物は時に人間の想像をはるかに超えた事をするので、梅がどんな反応をするのか期待を込めて注視している、願わくば一句詠みたくなるような咲きっぷりになってほしいものだ。

梅の木に やった肥料は 高濃度 植物的には 覚醒剤かな
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by travelers-high | 2006-02-23 19:22 | 園芸地獄

二月の夢(ぬ)

夢オチで終わらせてしまいたい、
これから起こるはずの事件がまるで思いつかない、
リアルは何処だ、何処にある。
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by travelers-high | 2006-02-22 22:33 | よれよれ日記

右のカメから

J・チェン主演の「酔拳」を観る。登場人物の個性は殆どカンフーと体力だけで表現される、更に多くの問題はカンフーと体力によって解決されていく、アクションシーンで物語の大部分を進行させていく手法はまるでミュージカル映画のようだ、歌い踊り、そして物語は進む、そこにはつまらないものなど何も無い。
まったく健全な映画だ、カンフーは暴力ではない、美しい歌なのだ。

アルコール依存に対しての極度に寛容な表現や、一気飲みを助長しかねない演出に対して疑問を禁じえないが、本当はどうでもいい。

俺もこのごろよく飲んでいる。
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by travelers-high | 2006-02-19 21:08 | よれよれ日記

二月の夢(6)

「ロックでよろしいですか?」
マスターがプロらしく落ち着いた応対を見せる、ちっ、変態のくせに。菊乃露の12年でロックといえば、ドンピシャで俺が今口を付けているグラスの中身と同じ酒だ、イエス!この偶然は奇跡だ、酒の話が突破口だ、そこから話を膨らませて彼氏の悩みとかまで引きずり出せ、展開は加速するぜ、試し飲みとかいってキツめの酒をどんどん飲ませちゃえ、いいぞ、まず酒だ、酒の話だ、酒酒酒。
「いえ、水割りで、少し薄めに」
ガクーッ、水割りかよ、しかも薄めって。
もとより菊乃露に12年物の製品などない、マスターいわく自宅の地下室に一升瓶をそのまま保存して熟成させているらしい、しかし、このマスターが地下室のあるような自宅に住んでいることがまず疑問である、変態のくせに。
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by travelers-high | 2006-02-18 21:46 | 幻想絵巻

二月の夢(5)

不幸が似合いそうな女

実際に不幸であるかどうかは問題ではない、問題は似合うかどうかなのである、他の言葉でこの感覚に近いのは、逆境に耐えられる女、けして逆境に強いのではない、どちらかといえば逆境がもたらす痛みに強いのである。
俺は女が座ると同時に席を立ち一旦便所に移動した、理由はこうである。えーと、女女女、女だ、若いぞ、若い女の感じがするぞ、ヤバいな、一人だ、カウンターに座るぞ、こりゃ、困ったな、えーと、何話そう、何も話さないわけにもいかないからな、えーと、とりあえずつけてる時計とかピアスとかをテキトーに誉めてみるか、女はそういうの好きだもんな、なんとなく、これだな、なんとなく話しかけてみよう、あー、だ、でもどうしよう、アマゾネスだったらどうしよう、電波が来てたらどうしよう、サルに似てたらどうしよう、ダミ声だったらどうしよう、何話せばいいんだろ、・・・、ま、いいか、とにかくどんな女か確認しなきゃ始まらねえ、よし、よし、仲良くなるぞ、きっと仲良くなるぞ。
対人恐怖気味の人間が女好きだとこういった思考になるのである、自分を鼓舞しなければなかなか女に話しかけられないのである、しかし女好きの衝動が話しかけられずにはいられないのだ、つくづく厄介な性格だと思う。
本当に小便をして手を洗うと、島唄ライブを告知するフライヤーやら民謡酒場のチラシやらがベタベタと貼られたトイレのドアを慎重にがちゃりと開ける、開ければカウンターは正面だ、このやろう、どんな女だ、でーい。
女は俺の座るカウンター席から一つ空けた奥の席に小さい尻をチョコンと乗せて、肩まであるストレートの黒い髪をカウンターに垂らしながら食い入るようにメニューを見ていた、そして、ふ、と顔を上げると、小さな唇がこう言った、「菊乃露、12年のやつ」、梅の香りがしそうな声だった。そして不幸が似合いそうな女だなと思った。
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by travelers-high | 2006-02-16 21:30 | 幻想絵巻

伸びないなぁ、この餅

全国で十人前後の二月の夢ファン(物好き)の皆様、こんばんは、作者のAZUです。今日はなぜか誰かをギュッと抱きしめたい気分なので、神経が神経質に出来ているわりに気の利いた愛の言葉の一つも湧いてこないおのれの脳みそから、それでも何かお話をひねりだすという、すごくすごくしんどくてそれでも時間が一瞬で過ぎていく執筆活動をお休み。
言葉の波が打ち寄せた瞬間の高揚感も悪くないが、なんせ難産なんですよ、俺は、言葉が、痛みを伴うんです、だから、何か書くということにとても勇気がいるんです。そうだなぁ、濡れるような文章が書けたらいいなぁ、全国の新妻が寝る前に読んでモジモジするような文章が書けたらいいなぁ、うん、多分一生無理だな。
あぁー!!言葉よ降りて来い!!雷のように我が脳髄を貫くがいい!!言霊の悦楽を!!ゴージャスな言語の晩餐を!!rock!!
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by travelers-high | 2006-02-14 19:05 | よれよれ日記

二月の夢(4)

がちん

俺とマスターのグラスが触れ合う瞬間の、きん、という音にかぶせるかの如く、がちん、という音を立てて店の扉が開いた。店の出入り口にあるドアは、この軽薄で弛緩した空気が満ちる店内でどこか異質な存在だ。板チョコを極厚にしたような形状でとても重量感があり、奇怪な祭りを表現した不気味なレリーフが彫刻されている、ドアというよりもどちらかというと扉と呼びたくなるような代物なのだが、こいつにはクセがある、開く時だけ、がちん、と奇妙な金属音を立てるのだ、閉じる時は何もならないのだが、それはまるでマスターに来客を知らせているかの様にも映った。
俺は扉が開いたからといって振り返って顔を覗き込むような無粋な真似はしない、話し声や気配でどんな客が来たのか想像するのだ、人数や男女比、身に着けている物、顔、そうして自分の中でイメージが固まったら、便所に行く時なんかにそれをこっそり確認したりする、割と無意識にそうしている気がする。
客が入ってきたようだ、底の厚い靴が木製の床を蹴る時の鈍い音が背中の後ろから聞こえてくる、こいつはどうやら女だ、しかも若い。
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by travelers-high | 2006-02-13 21:10 | 幻想絵巻

二月の夢(3)

千年後の未来人が、かつて人間がゲルマニウムのネックレスをしていたことを知ったら、多分腹をかかえて笑うに違いない、きっとそういうもんだろう。
「マスター、一杯おごるよ」
俺は人におごるのが好きだ、金が消えていく感じがたまらない、ほのかに香る優越感も捨て難い。乾杯の理由なんかその場でデッチ上げればいいんだ、今日はマスターの健康に乾杯だ、血がサラサラでも喉がカラカラでも目がショボショボでも何でもいい、とにかく、うんとうまい酒を飲もうじゃないか、おまけにバカ笑いが出来れば申し分なしだ、さあ飲みなよ、陽気にやろうよマスター。
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by travelers-high | 2006-02-12 21:07 | 幻想絵巻

二月の夢(2)

これ、つけるようになって調子いいんですよ。

初めてこの店に来たのが八年前、俺がまだ二十代だった頃の話だが、初めて飲む古泡盛の香りに魅せられた俺は飲み過ぎてひっくり返っちまった、その時優しく介抱してくれて、その上介抱するフリをして便所で俺のカマを掘ろうとしたのがここのマスターだ。つまりこのマスターとの付き合いも八年ということになる。
「これ、つけるようになって調子いいんですよ。」
頼んでもいないのに勝手にネックレスを外すと誇らしげに俺の前でそのネックレスをブラブラさせた、
「これ、ゲルマニウムが入ってるの、なんだかね、着けてるだけで血がサラサラになるんですよ、それでね、代謝が良くなって脂肪が燃焼するんですよ。」
俺はロックグラス越しに、まるで脂肪が燃焼するのをその目で確かめたかのように通販の売り文句を並べ立てるこのマスターと、その中途半端なスポーツ感のあるぞんざいなデザインが施された通販のネックレスを交互に眺めた。ゲルマニウムか、ニウムと最後に付く金属はどうも好きになれない、ウラニウム、プルトニウムなんか原爆の材料だ、アルミニウムはアルツハイマー症の原因になるそうじゃないか、ニウムと聞くとぞっとするんだ、俺は、そしてこいつはこないだまで脂肪が溶ける茶を飲んでいたし、その前は脳が活性化する酢を飲んでいた、つまりこのマスターは頭が良くて痩せていて、その上で血がサラサラしているんだろうが、暗い店の照明で見ても分かる程顔色が悪く不健康に太っており、脳が活性化した影響だろうか、キリスト教を日本に伝えた宣教師のようなハゲだ。どんな人間なんだ、こいつは、いつもそう思う、いや、そう思う為に此処に来ているのかも知れない。
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by travelers-high | 2006-02-11 20:44 | 幻想絵巻