The world is mine.
2005年 07月 21日
誰が始めたものなのか、「ギネス・ブック」なるものが存在する。世界一を認定して集める、詳しくは知らないがそういう趣旨の本のようだ。
世界一とは何を意味するのか。100mを現存する人類の中で最も短い時間で走り切る、それなら確かに世界一だ。程度は違えど人類は皆走る、その中で最も足が速い、それなら尊敬に値する。
しかし、夕方のニュースでたまにこんなことを、笑顔の女子アナウンサーが爽やかに言ったりする、「○○町では町内のふれあい広場で町民が一体となり、世界一長いノリ巻きを完成させました、この記録をギネス・ブックに申請するそうです」。
考えて欲しい、「長いノリ巻きを巻く事」は人類にとって共通の「世界一」を競い合うべき行為なのか。人類の中で「ノリ巻きを巻く」人間は1%にも満たないだろう、「走る」事と「巻く」事は同列に扱うべきではない、「世界一長いノリ巻き」では人類全体で尊敬出来ないのだ。関係者の再考を求める。
何を言っているのだろう、俺は。写真は生まれ故郷「ギフ」の駅ビルの中にある、「世界一大きい織部焼の抹茶茶碗」である。
これでは茶碗でなくて風呂だ。
by travelers-high
| 2005-07-21 23:44
| 火達磨旅日記