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当ブログはJ-WAVEの「GROOVE LINE」内でピストン西沢氏にごく一瞬紹介されました。まぁ素敵。


by travelers-high
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別にムシャクシャしてたから夜中に一人でバッティングセンターに行った訳でも無い、ましてや本気で打撃練習をしに行ったわけでもない、バッティングセンターに一人で夜中に行ったのは確かだがその行動に特別な理由は無い、何と無く白い球体を遠くに飛ばしたかっただけだ。

しかし、小学生の時に北小(町立北小学校:母校)の野球少年団に二年間籍を置いたにもかかわらず、なかなか飛ばないものだな、白い球体は。軟球のクセに。
ぼご!(軟球は打ち損ねると不愉快な音がする)あ、ひっかけた、ぼご!あ、振り遅れた、ぼご!あ、泳いだ、ぼご!ぼご!ぼご!・・・・・・。
ふう、終わっちまった、20球って結構早ぇな。前に球が飛びゃあしねえ、こんちきしょう、こりゃ再チャレンジだ、美しい日本だ、新総理だ、ちゃり~んちゃり~ん、一回二十球二百円、一球十円見当、これは高いのか安いのか、一球十円で誰かに放ってもらうわけにもいかねえもんな、バットを豪快にスイングできる環境も考え合わせれば、ま、妥当な値段か。たまにしか来ないしどうでもいいや。ぼご!あ、ぼご!あ、ぼご!あ、あ、・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ。

気がつけばそれから六百円も使っていた。
「肩の力を抜いて球に逆らわず正面に打ち返せ」、少年団の林コーチのアドバイスを思い出したのは帰り道に酒を買うために寄ったコンビニの店内でだった。当時の俺は中日への入団を夢見ていた、近鉄のブライアントのようなスラッガーになりたかった、自分の力で低迷する中日を救いたかった、結局その夢は夢のまま小五で少年団を自主退団したのと同時に終わり、別に俺がいなくても少年団は円滑に運営され、中日はその後何度も優勝した。
白い球体を遠くに飛ばすという当初の目的はあまり達成させることが出来ず残念な結果となったが、そんなに悔しくも無いのでしばらくまたバッティングセンターに行くことは無いだろう。(猛烈に悔しい)
by travelers-high | 2006-10-13 23:06